Raphaのマーケティング戦略を振り返って

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Raphaのマーケティング戦略を振り返って
Photo by Viktor Bystrov / Unsplash

Raphaと自転車ウェアブランドが日本に直営店を出す数年前にYouTubeでサイクリングのスポーツとしての魅力を美しい映像で描きだしたプロモーションビデオに出会いました。Raphaのマーケティング戦略の決め手がここにあると思います。つまりYouTubeやSNSを使ってスポーツとしての自転車の楽しさを伝える事、そして自転車が好きな人が満足するような機能的なウェアをシンプルなデザインで作ること、そして直営店やウェブ通販でのみ販売し流通にコストをかけない事。現代のWeb中心のマーケティング戦略を流通まで一環してやっているブランドの一つがこのRaphaです。Raphaの自転車ウェアは比較的高い値段に属しますが、日本にも直営店が出来るぐらい売れています。それだけでも十分に売れている理由はサイクリングって楽しいよってイメージを拡大するために、独自のサイクリングレースイベントを開いたりと、その後もユーザーとブランドの共通の楽しさの共有イメージを伝える努力を続けていること。もう一つはサイクリングの楽しく快適に過ごしてもらえるように優れたデザインと機能性をもつウェアを作り続けている事にあると思います。という事で私もRaphaの出しているCoreシリーズという安いラインのジャージをよく使っています。下はサイズが合わず日本製の方が楽なのでパールイズミを使わせてもらっています。

 日本にも登山ファッションブランドとして元mont-bellのスタッフが作り出したfine-trackというブランドがありますが、もっとスタイリッシュなデザインやイメージ作りをすれば、製品の質は高いのでもっと売れていいと思いますがもったいないと思います。私個人としては山とサイクリング両方やっていて、どっちが楽しいかと言われると登山のほうが楽しいです。日本のサイクリングロードで手近に走れるところに、Raphaのイメージビデオに出てくるような大自然の中をひたすら走るような場所があまりないからです。山だと電車に乗ってバス停を降りたら即大自然の中の山道みたいなところがほとんどです。でも毎週休みに山に行ける程、私には今のところお金がありませんし、冬場の山は枯れ木の中をただ登るだけで自然の魅力も減ってしまいます。本格的な冬の高山は遭難リスクも避けられません。そこで冬場の運動や山へ行けない雨の日の室内でのローラー台での運動、半日しかない日に近場のサイクリングに行ってみようなんて用途にはサイクリングが最適です。昔、登山サークルに入っていた頃、サークル仲間が「こんなにアプローチに舗装道路を歩かないといけないなんて、この山の魅力が減るよね」といった話をしている事がありました。その通りでずっと舗装されている道路を走り続けて、大自然に直接触れている感覚が少ないという点で私はサイクリングは登山に劣っていると思います。ところが自転車には機材やウェアなどの所有欲を満たしてくれる面白い商品があってついついお金を使いすぎてしまいます。そんなわけで今はお金がなくてサイクリングをよくやっています。毎日、ローラー台で走ってトレーニングして少しでも早く走れるだけで楽しいっていう人の気持ちは分かるんですけどね、私は着替えるのが面倒でローラー台すら毎日乗らないし、やっぱりそこまで突き詰めないとサイクリングって面白くないのかななんて思ったりもします。

そんなこんなでRaphaの中の人が自らのブランドについて語っているビデオが
あったので良かったら見て下さい。他のイメージビデオも良い物が色々あります。