辞書を買うなら断然に物書堂がオススメです。

ロゴヴィスタのMac用のブラウザが新しくAppleStoreに上がっています。物書堂との比較を書いています。

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辞書を買うなら断然に物書堂がオススメです。
Photo by Pisit Heng / Unsplash

LogoVistaがAppleStoreでiPadやiPhoneと辞書の互換性がある統合辞書アプリを発売しましたが、完全に物書堂の後追いでその機能は未だに物書堂に追いついていないと思います。例えば、私は一つのAlfredワークフローからオンライン辞書とローカル辞書を同時検索していますが、これは物書堂のアプリにURLスキーマというブラウザのようにURLを送ればその場所を開いてくれる機能があるのと、EBMacとEpWing辞書閲覧ブラウザがAppleScriptをサポートしているから出来る事です。LogoVistaの辞典ブラウザはどちらもサポートしてないので他の会社の辞書との併用は困難になります。そもそも今どき、MacOSのダークモードをサポートしてない辞書ブラウザを新たに出してくるあたり、少し見た目が変わっただけで基本機能は全然変わってないうえに、新しいOSXのUIパーツも全く採用していないようです。ということで全くMacユーザー向けに使い勝手を向上しようという気概を微塵も感じません。私もこの前EpWing版より安いからという理由でコンピュータ用語辞書をロゴヴィスタから買ってしまいましたが、いちいち他の辞書と別に引かないといけないので、激しくお金をけちらずにEpWing版にしておけばよかったと後悔したところです。唯一、ロゴヴィスタの辞典ブラウザが物書堂より優れているところは、全文検索が出来る事です。この機能は、この言葉をもっと堅い言葉で言いたい、柔らかくしたいといった時に国語辞典の意味の説明をもとに語句を検索できそうなので便利そうだとも思います。でも、こういう事が言いたいという説明文を辞典に書いてある通りにピタリと当てるのは難しいので、類語辞典やコロケーション辞典を使ったほうが良さそうです。とりあえず「てにをは辞典」と「新明解類語辞典」を書籍で買っておいてあるので、別にいらないかなと思いました。

LogoVistaのWindows版の辞典ブラウザまで調べてませんが、スクリプトでオンライン辞書と一緒に検索出来ないとしたら、やっぱり物書堂の辞書のほうが便利だと思います。Windows版の専門辞書では新統合ブラウザに対応しているものと、対応してないものがあり、その説明が分かりやすくホームページに書かれていないので、Windowsユーザーも混乱していることでしょう。幸いにもParallelsを使うとWindowsにMacのショートカットを送ることが出来て、クリップボードでデータをやり取り出来るので、Tradosから物書堂の辞書を引くMac用マクロを書くといった事もたやすく出来ます。MacにはOS標準のAutoMatorに加えて、AlfredのWorkflow機能が値がどのように流れるかをパーツを並べて紐付けるだけで作る事が出来る、たいへん優れた機能をもっています。恐らく同じようなマクロツールはWindowsにはないのではないでしょうか。という事でWindowsとMacのソフトが両方使えるMacのほうが辞典環境は現在のところ有利そうな状況です。