YouTubeである翻訳者の方がコアレックス英和とオーレックス英和という旺文社の辞書を紹介しているのを見て、とても気になって調べてみたところAmazonの評判も良いし、ブログでの評判もジーニアスにはない特色を取り上げたものが多かったので思いきって購入しました。紹介をされていた動画は下にリンクを張ってあります。
さて、今月も辞書を色々と買いすぎてしまった気がしますが、多少貯金が減っても後から取り戻せばいいので気にせず、早速、使ってみると私が知らないだけかもしれないけれど、知らないと恥ずかしいこんな解説を見つけました。

such thatとso thatの違いです。私は分かっているようで、頭の中でこの2つがぐちゃぐちゃになっていて、意味は読み取れるけど人に説明しろと言われると困る状態だったのですが、この記述で疑問は氷解しました。
その他にも面白い特徴があるのは上の動画の通りです。あまり辞書の中身を見せてしまうと著作権的に問題なので、載せられませんが(といつつ載せてしまいました)。
結局、ジーニアスとウィズダムとオーレックス三冊揃えてもそれぞれに特色があるので損はないかもしれません。何が違うかって言われると同じ項目を引いて並べてみないと分かりづらいので説明しづらいんですけどね。

例えばこんなコラムは他の辞書じゃ載ってないですよね。ただ引くだけじゃなくて、それに付加情報をつけて、なるべくその単語の印象を強くしてくれるのがこの辞書の特色かもしれません。例えば他にhence, therefore, thus, consequentlyの意味の違いなんて情報も載っています。私はこの辞書をコロケーション表現が豊富なのでそれを訳す時に役立つかなと思ったのと、文法の解説が良さそうなので文法書を引かなくても辞書で理解出来るかなと思ったのが理由です。
三冊持ってないので二冊の比較になりますが、使役のhaveは他の使役動詞と次のような違いがあります。


Wisdomが具体的な例文も載っていてhaveのニュアンスをつかみやすいけれど、makeは強制でletは許可・放任だという意味の違いがすぐに分かるのはOLEXのほうですね。
私は英語の大型辞典は四冊(オンラインも含めて)使っていて、中型辞典がこれで二冊目になります。ジーニアスやウィズダムをお持ちの方もOLEXには独特の分かりやすい工夫があるので買う価値があると思います。でも今実際に引き比べてみると内容が似ている部分も多いのは仕方ないですね。
もっと細かい違いを見ていくと


ウィズダムはasの意味の区分けを一目で一覧出来るのは良いけれどなぜか接続詞しかないから、先頭から目的の接続詞以外の用法までスクロールしないと見られないのに対して、オーレックスは4つの用法が全てリンクになっていて、自分の知りたい用法に直ぐにとんで読めるとか。
話法の解説も今回はジーニアス大も含めて比較すると



ジーニアスはconfuse A with Bという用法があるのが記号で書かれているのですぐに分かる。OLEXはなぜかその用法に触れずに例文のみ載っていました。ウィズダムは文法用語を使わないのでConfuse A to Bという用例をみるまで何の話法を説明しているのか分かりづらいという事になっています。ウィズダムは文法をかみ砕いていて分かりやすいという人がいますが、これじゃかみ砕き過ぎて何を説明しているんだか分かりません。
という事で来月あたりにはジーニアスも加わっているかも知れませんが、串刺し検索しても見られる辞書の数は限られるのでジーニアス大だけで止めておくかもしれません。
追記:12月1日以降、英文翻訳の勉強で私のローカル辞書アプリの最初に表示される画面で活躍してくれています。やっぱりイディオムの検索と素早く目的の品詞に飛べる方法が便利で、意味の記述も簡素ながら他の辞典と少し違っていて使いやすいと思います。