翻訳者という不安定なしごと

母が亡くなったことをきっかけに、翻訳者として勉強を続けている間に、40代にもなって無職の期間が長くなってしまうことに不安と迷いを生じるようになりました。

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翻訳者という不安定なしごと

翻訳というおしごと」という本がアルクから発売されています。この本は翻訳者にどういうタイプの仕事があって、今後この業界がどうなっていくかや不安定な仕事とどう付き合っていくか、体力を自己管理する事などフリーランスの仕事ならではの悩みなどが書かれています。実は私はこの本のAmazonのレビューを読んですっかり翻訳業界の厳しさが不安になってしまい、先日プリインターナショナルスクールの保育園の面接を受けに行って来たところでした。先方には私の発達障害の特性について詳しく話して、どのように対応して欲しいかをしっかりと伝え、理解してもらえるように面接では努力しました。そういった経緯があるので、保育園の看護師が発達障害にはかなり向いてない職業だという事や不安はありますが、もし受かったら保育園の看護師として働いてみるかもしれません。やってみなければ、その仕事が自分に向いてるか、楽しいかという事は分かりませんから。今日、時間があったのでこの本をしっかりと通して読んでみました。登場する翻訳者の方はわりと学歴の高い方ばっかりだったので、自分と比較は出来ないなと思いましたが、著者の方は翻訳の仕事がどれだけ不安定でも、自分が翻訳が好きだという気持ちを強調されていました。そして私もアメリアという翻訳者専門会員サイトのIT翻訳の過去問題に取り組んで居るときは、夢中になって翻訳していて時間を忘れるぐらい楽しんで集中して取り組めている事実を改めて思い出しました。もしかしたら、仕事にはならずに趣味の翻訳者になってしまうかもしれません。でも翻訳をやっていると楽しいという事実は大切にしたいなと思いました、何ごとも楽しいと思えなければ長続きしないので、この気持ちは大切です。

ところで私は現在、精神科の医師のサポートのもと、すぐにはお金に困らない状態にあります。もともとの英語力には自信がなかったり、翻訳のテキストを取り組んでいても誤訳してしまうなど、まだまだ翻訳家になるには足りないスキルはありますが、翻訳の仕事をここで諦めて後で後悔しないかどうか正直、自分でも自信はありません。翻訳家の仕事も納期の短くなる傾向のため徹夜しないといけないことや収入が不安定で安定しない事、私のように英語スキルの低い人間が翻訳会社のトライアルに合格しても、続けていけるだろうか、仕事を途中で切られないだろうかと不安な事は沢山あります。しかし、いま翻訳の勉強が出来る環境があるなら出来るだけ翻訳に取り組んでみるのも一つの手かもしれません。もう一つの手は無職の期間があまり長くならないうちに定収入でも自分でも出来ると思える障害者雇用の単純作業の仕事をするということです。正直、私もどっちが良いのか分からず心が揺れて不安で一杯です。来週、精神科のカウンセラーを予約してあるので、そこであらためて相談してみようと思います。一週間ほど前に母が突然亡くなり、今はその喪失感もあって、年老いた父と二人暮らしで翻訳者を目指して勉強していていいのか迷いが大きくなってしまいました。いくら楽しいと思っても自分の実力に見合わない仕事では長続きしませんので、その面を考えると今ここで公的補助に頼って翻訳の勉強を続けるのが本当に正しい事なのか自分では結論が出せません。